どうぶつのわ

月別アーカイブ: 2014年 11月の記事

脾臓血管肉腫のイヌの1例    熊本 上益城郡

脾臓の血管肉腫は非常に悪性度の高い腫瘍です。 脾臓にできる腫瘍の45〜51%の割合で発生し、 大部分は中高齢に発生します。       好発犬種としてジャーマン・シェパード、 ゴールデン・レトリーバー、 ラブラドール・レトリーバーが 知られています。   転移部位として肝臓、大網、心臓などが知られています。         検査として、レントゲン検査、超音波検査が用いられます。 しかし、レントゲン検査、超音波検査、開腹時の肉眼所見で 診断をすることはできず、摘出して病理検査に出すことでしか 確定診断することはできません。         また術中術後の合併症として不整脈、 DIC(播種性血管内凝固)が起る非常に危険な腫瘍です。       治療法として外科的治療が第1選択となります。           G・レトリーバー 避妊メス 11歳齢 1週間ほど前から元気食欲がないとのことで 他院を受診されました。     …

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炎症性ポリープの悪性転化が疑われる直腸腺癌を粘膜プルスルーにより切除した犬の1例  熊本市 西区

近年、国内のミニチュア・ダックスフントにおいて 炎症性結直腸ポリープが好発することが報告されています。 中高齢の雄のミニチュア・ダックスフントに好発し、 症状として血便、しぶり、軟便、下痢、肛門からの ポリープの脱出などが見られます。 治療には免疫抑制剤が効果的だと報告されています。       症例 ミニチュア・ダックスフント 雄 11歳齢   便に血が混ざっている。との主訴で来院されました。 直腸検査を行い、肛門から数cmのところに腫瘤が 見つかりました。 (このあと、手術中の写真などが出てきます。了解いただいた方のみご覧ください)

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