この度、ナチュラルフードKOTAさんにて販売される無添加フードを、当院にて取り扱う事になりましたのでお知らせ致します。
精肉店さんのお肉を使用しており、保存料・調味料・着色料などを使用せず、素材そのままのお肉を乾燥させ、栄養素をぎゅっと閉じ込めた美味しいおやつになっています。
鶏ムネ、鶏砂ずり、牛肉、馬肉、ペットフードでは珍しい豚肉も取り扱っています。
たかた動物病院
〒862-0913
熊本県熊本市東区尾ノ上1丁目43-18
TEL:(096)387-6433
■診療時間
AM9:00~12:00(11:30まで受付)
PM4:00~7:30(7:00まで受付)
(緊急の場合を除く)
木曜日は手術日のため終日休診
■定休日/木曜・日曜・祝祭日
院長が小動物・エキゾチックアニマルのさまざまな症例をご紹介します。
春の訪れが間近に感じられる頃となりました。
さて、この度、村端は3月末をもって退職することとなりました。
思えば、たかた動物病院に入社してから、
沢山の患者様に出会い、
沢山の事を学ばせていただきました。
中には悲しい別れもいっぱいありました。
多くの方の治療に携わり、
小さな命の力強さ・尊さを感じると同時に、
患者様からも沢山の勇気をもらってきました。
その全てが私の財産です。
治療に携われた方だけでなく、
たかた動物病院に来院された皆様に支えられ
今日までこれたと思っています。
今まで本当にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
村端
9月20,21日に熊本市で行われた超音波セミナー・実習に
院長・獣医師 村端が参加しました。
このセミナー・実習はアメリカ獣医放射線学会認定専門医である宮林先生の指導のもと、
初日は10:30-17:00まで座学を
2日目は10:30-14:00まで実習を行いました。
専門医の指導のもと、鑑別診断から確定診断までの考え方、
実習では実際のわんちゃんに協力してもらい、腹腔内臓器の描出を行いました。
《実習風景 奥で検査を行っているのが当院 院長》
超音波検査とはわんちゃん、ねこちゃんに痛みがなく(無侵襲)で、
無麻酔で、リアルタイムで評価することができ、
臓器が綺麗に描出されます(組織分解能が極めて高い)。
レントゲン検査と組み合わせることでお腹の中の様子を詳しく知ることができます。
病気の早期発見、早期治療には欠かすことのできない検査技術です。
今回のセミナーで知識、検査技術の見直しとアップデートができました。
また、セミナー初日は藤崎宮秋の例大祭が行われており大渋滞でした。
しかし、おかげで運良く母校の行列を見ることができお祭り気分を少し味わうことができました。
例大祭が終わると、短い秋を挟んで冬が来ます。
体調を崩しやすい季節の変わり目、わんちゃん、ねこちゃんの体調の変化にも注意してあげて下さい。
ドーカイ、ドーカイ!!
文責 村端
当院は獣医教育・先端技術研究所(i VEAT 福岡VSP)のCT会員病院です。
http://www.iveat.jp
各種画像検査(レントゲン検査、超音波検査、CT検査など)、
診断が必要な場合や
飼い主様のご希望があれば
福岡の専門病院をご紹介することも可能です。
平成27年8月8日付の熊本日日新聞にて、
動物看護師の仕事について取り上げて頂きました。
当院の動物看護師 松下が密着取材を受けました。
将来の夢を探す中高校生向けの記事ですが、
動物看護師の仕事内容について詳しく書いてあります。
たくさんの方に知っていただくいい機会なので
記事を紹介させていただきます。
今回このようにご紹介して頂けた事に大変感謝すると共に、
より一層患者様に寄り添える治療を提供できるよう
スッタフ一同精進して参ります。
今後ともたかた動物病院を宜しくお願いします。
迷子のトイプードルちゃんを保護しています。
動物愛護センターや警察署や近隣の動物病院に問い合わせをしましたが、
飼い主さんはまだ現れていません。
きちんとトリミングもしてあり可愛がられていたと思われます。
心当たりのある方は当院にご一報ください。
プロフィール
犬種:トイプードル
毛色:黒・シルバー・グレー
性別:メス(避妊手術は不明です)
体重:5kg前後
保護した日時:平成27年4月26日(日曜日)午前中
保護した場所:錦ヶ丘公園付近(カギ屋さん)の橋の上でじっとしてました
*保護した時はピンクの細いリードを着けてました
フィラリア、狂犬病、ワクチンの時期に合わせて、
春の健康診断キャンペーンを始めましたのでお知らせします。
フィラリアの検査と血液検査を同時に行うので、
ワンちゃん本人への負担が少なくて済みます。
健康な状態の時の血液検査の値を知っておくことは重要です。
具合が悪くなったときの血液検査の値と比較することで、
病気の状態を正確に把握することができます。
また、健康に見える子でも高齢の子は病気を隠し持っている可能性があります。
病気の早期発見をすることで早期治療につながります。
この機会に一度、血液検査をされてみてはいかがでしょうか。
今回は、他院で治療が困難ということで当院を受診された患者さんについて紹介したいと思います。
チワワ 10歳齢 避妊メス
元気・食欲にムラがあるとのことで他院を受診されました
超音波検査にて副腎腫瘤を認めたが治療困難とのことで、
精査希望で当院を受診されました
当院でも超音波検査を行ったところ左の副腎という臓器が
10mmほどに腫大していました(正常値は6mm程)
副腎はホルモンを分泌する臓器です。
ここが腫大しているということはホルモンを過剰に分泌し、
全身状態に影響を与えている可能性があります。
コルチゾールというホルモンの値を測定したところ
腫大した副腎の影響で
クッシング症候群という病気を起こしていることが分かりました。
この検査をACTH刺激試験と言います。
刺激前 10.2 ug/dl (正常値:1.0-6.0 ug/dl)
刺激後 30 ug/dl以上 (正常値:8.0-18.0 ug/dl)
腫瘤の精査、転移のチェックのためにCT検査を行いました。
赤い矢印が腫大した副腎です。
後大静脈、後大動脈、腎静脈の近くに
副腎が接していることがわかります。
↑クリックしていただくと腫瘤の3D画像が出てきます。
画面下の方にあるマメのような形をしたものが副腎腫瘤です。
手術適応と判断し手術を行いました。
(以下、手術の画像が出てきます。)
青丸の中心が腫大した副腎です。
特殊な器具を使用し、血管から腫瘤を剥離していきました。
手術は無事成功し、元気に退院してくれました。
摘出した副腎腫瘤
摘出した腫瘤は副腎皮質腺腫と診断されました。
副腎腫瘍の治療方法は外科的切除が第一選択です。
良性腫瘍である副腎腺腫はもちろん、
悪性腫瘍である副腎腺癌、褐色細胞腫
であっても外科的切除によって症状の改善、
生存期間の延長が望めます。
また内科治療の必要も無くなります。
今回の患者さんは取り切れているため予後は良好と考えられ、
今も元気に過ごしてくれています。
副腎腫瘍は早期発見、早期診断、綿密な術前術後計画が必要です。
今回は早期発見であったため無事、手術を終えることができたと思います。
特殊な技術、機材が必要な場合もできる限り対応していこうと思います。
また、当院で対応が難しく、
より専門的な技術、設備が必要な場合は
大学病院や専門施設への紹介を責任持って行います。
大きな手術でしたが、元気に退院する姿を見せてくれると
こっちが力をもらったような気がします。
ありがとうございました。
参考文献
犬の腫瘍
small animal clinical oncology 4th
副腎腫瘍の診断と治療 -最新の知見をもとに- 吉田、浅野ら著
文責 獣医師 村端
2015年3月8日 福岡で開催された
第14回 日本臨床獣医学フォーラム九州地区大会に参加しました。
http://www.jbvp.org
当院からは
獣医師 院長、中尾、村端
看護師 合志婦長、大野が参加しました。
瀬戸口先生による
《筋・骨格系腫瘍の診断における画像診断の活用》という講演では
実際の症例を紹介されながら、超音波検査やCT検査の有用性、必要性について
話を聞くことができ、大変勉強になりました。
ペットの高齢化に伴い、腫瘍性疾患が増えています。
ごくわずかな体調の変化が、
病気のサインかもしれません。
体調の変化に気づかれたら早めに病院に連れて来ていただくことが、
早期発見・早期治療につながるかもしれません。